近年、ノーコード/ローコードツールは一気に普及しました。
kintone、Airtable、Salesforce、Power Platform……
業務改善のスピードは確かに上がりました。
一方で、現場やIT担当者からは、こんな声も聞こえてきます。
カスタマイズが増えるほどコストが膨らむ
データ構造を自由に設計できない
「ツールの制約」に業務を合わせている感覚がある
将来の拡張や内製化が見えない
そんな中で、「ノーコードの便利さ」と「フルスクラッチの自由度」の中間を狙った存在として注目されているのが NocoBase です。
NocoBaseとは何か?
NocoBaseは、オープンソースのノーコード/ローコード業務アプリ基盤です。
よくあるSaaS型ノーコードと違い、NocoBaseは以下の特徴を持っています。
自分たちの環境(オンプレ/クラウド)に構築できる
データベース(PostgreSQL / MySQL)を前提にした設計
管理画面・CRUD・権限・APIが最初から揃っている
プラグインで機能拡張が可能
一言で言うと、
「業務アプリを作るための、完成度の高い土台」
です。
なぜ「SaaSノーコード」と違うのか
多くのノーコードツールは、
ツールが主役
データ構造はツール依存
課金体系はユーザー数ベース
という思想で作られています。
NocoBaseは真逆です。
データモデルが主役
UIや画面はデータから生成される
オープンソースで、拡張・内製が前提
そのため、
「最初はノーコード」
「途中からローコード」
「必要なら本格開発」
という 成長パスを自然に描ける のが大きな特徴です。
実務で感じたメリット
実際に触ってみて感じる、実務的なメリットは次の点です。
- 業務システムとしての“現実感”がある。
権限設計が細かい。API前提なので外部連携しやすい。BIやDWHとも相性が良い
「業務で使い続ける前提」の設計思想を感じます。 - DB設計を理解している人ほど扱いやすい
PostgreSQLのVIEWや既存テーブルを活かせるため、
既存システムとの接続
データ統合基盤の一部
として使いやすいです。 - ベンダーロックインが弱い
SaaSと違い、
データは自分たちのDB
コードも自分たちで管理可能
という点は、中長期視点ではかなり重要です。
どんな企業・チームに向いているか
NocoBaseは、万人向けではありません。
向いているケース
情シスやIT担当が社内にいる
将来は内製化・高度化したい
SaaSのコスト増に課題を感じている
業務アプリを「作り続ける」前提がある
向いていないケース
完全にITを外注したい
とにかく今日からすぐ使いたい
DBやシステム構造は一切触りたくない
NocoBaseは「ツール」ではなく「選択肢」
NocoBaseは、
「誰でも簡単に使える魔法のノーコード」
ではありません。
むしろ、
ITをきちんと考えたい企業のための、現実的な選択肢
だと感じています。
ノーコードに限界を感じ始めたとき、
フルスクラッチに戻る前に、
一度検討する価値は十分にあるプラットフォームです。

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